「これでも大学職員さん」って誰
twitterのフォローワーが30,000人超いらっしゃる私立大学の職員のアカウント
元々一般企業の情報システム部から転職し、現在は大学職員として活躍されています。
大学職員の仕事に関わる色々なことをつぶやいたり、ランキングを出したりして、私たちに情報提供をしてくれています。
その中で大学職員の仕事内容だけではなく、大学職員として心得るべきことや裏話、ニュースで取り上げられている事件等についての考察も。
今回は「これでも大学職員さん」のTwitterに書かれている記事やブログを抜粋しながら、ご紹介していきたいと思います。
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大学職員の最大の連勤日数は?
大学職員と言うと土日祝日が守られて、夏休みや年末年始の休暇、有給休暇がしっかりとれるイメージが強いと思います。
たしかに課長以上の役職についていなければ、休みは確実に年間で120日ぐらいはとれる計算になります。
しかし実際に、「これでも大学職員さん」がとったアンケートによると、以下のようになっていました。
大学の募集期とも言える共通テストがある1月半ばから、私立大学では3月入試、国公立大学では後期入試が終わる3月まで、かなり忙しいことが予想されます。
過渡期が終われば、かなりゆっくりできるのが大学職員です。
パソコンの取り扱いに注意せよ!
「これでも大学職員さん」が載せる記事には、パソコンの取り扱いを誤って逮捕されてしまった事例が多く取り上げられています。
大学職員も一般企業と同様に、大学生やその保護者等の個人情報を扱います。
もちろん、誰もが最新の注意払っていると思いますが、思いがけない盲点があるのも事実です。
例えば、文書作成ソフトで黒塗りにした個人情報は、PDF化すれば編集できる可能性があるというのです。
パソコンを使う上で起こりうるリスクや脆弱性等についてのセキュリティー研修を、各部署内で定期的に行うことが重要になります。
また、インターネットの閲覧のログにも注意が必要です。
大学職員の人間関係は良好?
上司や部下、同僚等の大学職員の人間関係は良好なの?
「これでも大学職員さん」が掲載する記事には、アカハラやパワハラ、いじめや嫌がらせ行為等のダークな話題も盛りだくさんです。
アカデミック=ハラスメントの略称です。
教授や助教授、役職等の権力を乱用し、教授から講師に、講師から大学院生に精神的苦痛を与えることを指します。
教育研究上の不適切な言動や行動で、相手を精神的に追い込むと精神的疾患を患ってしまう場合もあります。
大学職員は長期的に勤務する人が多い仕事なので、異動が少なく、何年も同じ部署に所属し続けることもあり得ます。
だからこそ、合わない上司や同僚だと苦労が絶えない人もいます。
大学職員は頼りになる存在!
大学職員は大学生のサポートやアドバイス等を行い、彼らの成長を見守る仕事です。
特に就職活動やインターンは大学生にとっては未知の領域なので、色々と教えてくれる人や相談に乗ってくれる人がいるのは、さぞ心強いことでしょう。
「これでも大学職員さん」がとったアンケート調査の中に、就職活動の相談相手というのがありました。
大学生の約3分の1を占める人が就職の悩みを大学職員に相談していることからも、大学生に頼りにされている存在であることが分かります。
セクハラは言語道断!
「これでも大学職員さん」が掲載する記事の中には、セクハラで捕まった大学職員、講師や教授等の話題が多く見られます。
40代~60代の男性が多いように見えますが、セクハラは男性だけとは限りません。
相手が性的な言動により不快に捉えてしまえば誰にでも起こりうる行為です。
近年、男女格差やジェンダーレスが叫ばれる中で、かなりセクハラに対しては厳しく取り締まれますし、過剰に受け取られることも十分にあり得ます。
ストーカーなどの付きまといはもちろんのこと、自分がどんなに恋愛感情があっても、気持ち悪がられて、セクハラに捉えられることもあります。
職場でのコンプライアンスを考えながら、日々の業務に携わることが大切です。
女子大学が減っている現状とは?
大学職員の仕事に関することだけではなく、大学の現状を語ってくれるのも、「これでも大学職員さん」の良いところです。
驚くべきことではありますが、少子化と言われる現代、大学の総数はこの20年間で600校から800校に増加しているそうです。
それに対して、女子大学は1年に1校のペースでなくなっています。
真逆の動きが行われています。
1998年には98校あった4年制の女子大学は、共学化や統廃合等の動きにより、2021年には75校になってしまったと言います。
女子大の減少には少子化も関わっていますが、文学部や家政学部等の学部が限られてしまう理由も挙げられます。
いずれも学生確保に難航しているのが主な要因。
つまりは財務健全性を保てなくなっているからです。
どんな仕事にも感謝の心が大事!
新卒採用の場合、社会人に初めてなるということもあり、確認しながら仕事を進めていきます。
それが中途採用になると、大学職員の仕事に対して舐めてかかっているという事例があったそうです。
「自分1人で全て対応していると思っている」
「入社して間もないのに、仕事を全て把握したと勘違いしている」
「フォローやバックアップに全く気が付いていない」
等、自分のことしか見えていない人物像が映ります。
「これでも大学職員さん」は何の仕事にでも言えることですが、初心を忘れず謙虚な姿勢で仕事に取り組むことの重要性を説いています。
仕事に向かう姿勢や心得を教えてくれるのも、このアカウントの醍醐味です。
今後の社会情勢を予測?
ロシアとウクライナ戦争やら、新型コロナウイルス等の大きな影響を受け、物価や電気代等の公共料金、税金等、色々な値上げがありました。
「これでも大学職員さん」は、大学側もその潮流や少子化の流れを受け、授業料、入学金、設備投資等の学費を上げる大学が2024年には増えるのではないかを予測しています。
社会情勢や大学の将来性を考えた上での感覚なのではないでしょうか?
こんな風にたくさんの切り口から大学を考える思考が、「これでも大学職員さん」のtwitterの面白さだと思います。
まとめ
「これでも大学職員さん」のtwitterは、大学に関わること、大学職員の仕事に関わること等をさまざまな切り口から情報提供をしてくれます。
大学職員になりたい人はもちろんですが、それ以外の大学の内部について知りたい人にとってもかなりの情報源になるに違いありません。
それも「これでも大学職員さん」は大学職員であるにも関わらず、内部的な視点と外部的な視点の両面から、主観と客観とを使い分けてコメントをしています。
大学職員としての仕事の中で気が付いたことや、他大学を見て気が付いたこと等、話題は多岐にわたります。
さまざまなテーマや問題提起に触れていけば、改善点が見つかり、もっと大学職員の仕事が面白く感じられるはずです。
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