大学職員から大学職員への転職を成功させるために意識すべきこと

大学職員から大学職員への転職を成功させるために意識すべきこと

大学職員として働きながら別の大学職員への転職を考える方が増えています。

18歳人口減少により、学生募集が困難になり経営が傾く大学も増加しています。

私は大学職員として採用担当者の経験がありますが。大学職員からほかの大学職員への転職希望者はかなり多い

そんな状況の中で、大学職員から別の大学職員への転職を成功させるためには何を意識すべきでしょうか。

現役の大学職員として、また過去に大学の採用担当者として働いた経験から、効果的な転職戦略をお伝えします。

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目次

大学職員から大学職員への転職では転職理由を正直に伝えるべき

私の体験では、経営が傾いた大学から大学職員として転職希望者が多数来ることが近年の傾向です・

その中には転職理由を「やりがいを求めて」などと曖昧に話す方がいますが、そこは正直であるべきです。

大学職員の面接を30回以上受けてきた経験から言えることは、採用側は業界事情をよく理解しているため、表面的な理由はすぐに見抜かれてしまいます。

フクロウ

特に高倍率な大学ほどね

私の体験では、「現在の大学の経営状況に不安があり、より安定した環境で自分のスキルを活かしたい」と正直に伝えた方が、むしろ信頼を得られることが多いです。

特に大学職員から大学職員への転職では、業界は非常に狭い世界ですから、情報はすぐに広まります。

経営が傾いている大学については、他大学の採用担当者もある程度情報を持っていることが多いのです。

そのため、わざわざ隠す必要はなく、むしろ現状をしっかりと分析して客観的に伝えることが信頼につながります。

私が採用担当者として働いていた際も、自分の所属大学の状況を冷静に分析できている応募者には好印象を持ちました。

フクロウ

大学職員から大学職員を目指すなら高倍率の選考を勝ち抜く必要性があります。(低倍率=将来性のない大学と私は判断するため)

大学職員から大学職員への転職で『将来性がない』という理由はNG

フクロウ

正直、どの大学も今は生き残りに必死

経営が傾いた大学の職員を善意で採用する余裕はどこにもありません。

大学職員の内定を7つ獲得した私の経験からすると、「自分は優秀で即戦力になれるが、大学自体の経営問題でやむを得ず転職を検討している」という正直な主張がベターです。

採用側が知りたいのは「あなたが何をもたらせるか」であって、単に「逃げてきた」という印象は避けるべきです。

大学職員から大学職員への転職理由を「今の大学が将来性がない」というネガティブな表現だけで伝えると、単なる逃避と捉えられかねません。

私の体験では、例えば「学生募集の改革提案をしたが組織の体制上実現できなかった」「財務改善のための業務効率化を提案したが受け入れられなかった」など、自分が主体的に行動した上での転職理由を伝えることで、前向きな印象を与えることができます。

また、「経営改革に取り組みたいが現在の環境では限界がある」など、自分のキャリアビジョンと絡めた理由付けも効果的です。

大学職員から大学職員への転職で業界理解は必須

私の体験では、多くの大学職員から大学職員への転職希望者が大学業界の厳しい現実を十分理解していないことがあります。

厳しいことを言えば、現在経営が厳しい大学で働いている方は、就職時に大学業界の将来性を見誤ったからこそ転職活動をされているのでは?と思われる可能性があるということです。

ネット検索すると「仕事が楽で給料が高く年功序列」という情報ばかりですが、それは一部の上位大学のみの話です。

元銀行員の視点から大学分析を行った結果、総学生数が4000人未満の大学は将来性が厳しいという結論に至っています。(詳しくはここでは述べません)

そして、2024年の出生数は予測より22年も早く70万人を切り、68万人となりました。

これで一気に大学職員の将来性を考え始める方が増加し、ここ数年で「大学職員から大学職員への転職」が激増した流れです。

これは大学経営に大きな影響を与え、地方小規模大学はすでに生き残りに必死の状況です。

今後は銀行業界のように合併や統合が進み、待遇低下やリストラのリスクも現実味を帯びています。

大学職員から大学職員への転職を考える際は、大規模大学を狙うことや、財務状況、改革への取り組み姿勢をしっかり見極めることが重要です。

私の体験では、志望大学の財務諸表を事前に分析してくる応募者はほとんどいません。

しかし、私が大学職員の採用担当者だった時には、「貴学の財務分析をしたところ、教育研究経費比率が業界平均より高く、学生への投資を重視されていることが分かりました」などと具体的に言及できる応募者には高い評価をつけていました。

逆にここまで業界理解を進めて難関大学には望むべきです

また、大学業界の現状を客観的に分析し、「18歳人口減少の中でも、貴学のような研究型大学は国際化戦略で留学生を増やす余地があると考えています」など、将来性についての見解を示せる人材も重宝されます。

現職で仕事をしながら時間は限られるかと思いますが、そう多くない自分にドンピシャの求人にはしっかり時間をかけ高倍率を勝ち抜く対策が必須になることでしょう。

大学職員として培った強みを具体的なエピソードで示す

私の体験では、「学生募集に貢献できる」「業務効率化を進められる」など抽象的な強みを語る応募者が多いですが、それでは差別化できません。

大学職員から大学職員への転職の相談が年間100件届く中で気づいたのは、「具体的な数字やエピソード」が決め手になることです。

エントリーシートを採用担当者として1000件以上見てきた経験上、ほとんどの応募者が具体性や根拠、即戦力性の証明に欠けていることが最大の弱点です。

フクロウ

今の大学で働いてきた中で何かしら成果を残したことがあるはずです。

それを「学生募集に携わっていました」「広報業務を担当していました」といった表面的な記述ではなく、具体的なプロセスと成果、さらには組織への貢献度を示す必要があります。

例えばんこんな感じ

例えば「前職では志願者数を前年比120%に増加させるプロジェクトをリードした」と書くだけでなく、「学生アンケートから満足度の低いポイントを抽出し、3か月かけて学内の5つの部署と協力して改善策を実施。その結果、リピート率が35%から62%に上昇し、最終的に志願者数が前年比120%に増加した」というように具体化すると説得力が増します。

具体的なエピソードとしては、「オープンキャンパスの来場者アンケートを分析し、高校生が重視するポイントを明確化した上で、広報資料を刷新した結果、志願者が前年比15%増加した」などが挙げられます。

またシステム関連なら「旧来の紙ベースだった学内申請手続きを電子化するプロジェクトを主導し、年間の業務時間を約1000時間削減した」だけでなく、「そのプロセスで5つの部署と20回以上の調整会議を実施し、最終的に学内のワークフローを整理して電子決裁システムを導入。結果として年間の業務時間約1000時間削減と紙の使用量70%削減を実現し、教職員からの満足度調査でも85%が『業務が改善された』と回答」といった詳細があると、あなたの調整力や実行力が伝わります。

私の体験では、こうした具体的なエピソードを3〜5つ程度用意しておくと、面接でも自信を持って話せますし、採用担当者にも強く印象付けることができます。

特に重要なのは「その経験があなたを即戦力としてどう役立てるのか」という部分です。

単に「過去にこういう成果を上げました」ではなく、「この経験を貴学ではこのように活かせます」という具体的な提案まで含めることで、採用側は「この人を採用したらすぐに戦力になる」と確信できます

大学職員から大学職員への転職は即戦力アピールだけではNG

とはいえ、私の体験では採用担当者として大学職員経験者を大学職員として採用したいという気持ちは強くあります。

フクロウ

だからこそチャンスだと思ってください

他の営業職などからの未経験者よりも大学職員の仕事内容を知っている人を採用した方が即戦力性がありそうです。

逆に言うと、即戦力性を示さなければあなたを採用する意味がありません。

そして厳しいことを言うようですが、大学職員から大学職員への転職では即戦力性だけではダメなのです。

フクロウ

なぜなら、みんなそう言ってくるから

そこで重要となるのが、即戦力性に合わせて「本当にこの大学を変えてやるぞ」という強い意気込みです。

今あなたが転職活動をしている理由は、今の大学の将来性に不安を感じているからでしょう。

だからこそ、次に転職する大学ではそんな経営が傾かないように、「私一人の力でも変えられることはあると信じ、改革を全うするために積極的に活動を行い、大学に貢献する」という意思を強く示してください。

ここにはあまり実現可能性は問われないと思ってもよいでしょう。

それくらい強い気持ちを示すことが非常に重要だと私は考えています。

最終的に他の大学職員の方をうちの大学職員として採用した例では、本当に強い気概があって積極性があり、即戦力性のある本当に優秀な方ばかりでした。

まとめ

フクロウ

大学職員から大学職員への転職者が多い点について解説してきました。

大学職員から別の大学職員への転職は、同じ業界だからこそ難しい面もあります。

しかし、正直な転職理由を伝え、自分の強みを具体的に示し、志望大学の課題を理解していれば、十分に可能性はあります。

現役の大学職員として、また採用する側の経験も持つ私の立場から言えることは、「大学職員」という枠を超えて「この大学で何ができるか」を明確に示せる人が、厳しい競争を勝ち抜いています。

フクロウ

私自身、複数の大学から内定をいただいた経験から確信を持ってお伝えできることです。

大学職員の面接を30回以上受けてきた経験と、相談者から毎年50名弱の内定者を輩出している実績を生かし、あなたの大学職員から大学職員への転職成功を応援します。

今後の大学業界は厳しい環境が続きますが、だからこそ変革を推進できる人材が求められています。

自分の強みを明確にし、志望大学の現状と課題を理解した上で、どのような価値を提供できるかを具体的に伝えられれば、転職は十分に可能です。

効率的に大学職員を目指すのであれば悪いことは言いません。

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