ねこ大学職員ってホワイトって聞くけど、実際どうなの?



この記事を書いているのは、現役の大学職員として7年以上勤務し、採用担当として100名以上の面接に関わってきた私
最近「大学職員のリアルという本、読んだ方がいいですか?」という質問も増えてきたので、その感想も含めて大学職員の実態を本音でお伝えします。
この記事で分かること
✓ 大学職員の仕事のリアルな実態
✓ ホワイトと言われる理由と、その裏側
✓ 転職してよかった人・後悔した人の違い
✓ 18歳人口激減で大学職員という仕事がどう変わるか
✓ AI時代に大学職員はどうなるか
✓ 高倍率でも内定を取れる人の共通点
「大学職員のリアル」の本を読んだ感想、現役職員目線で正直に言います



もちろん私も読みました。
そのうえでの記事です。
転職を考えている方から「この本読んだ方がいいですか?」とよく聞かれるようになったので、現役職員として感想を書いておきます。



結論、読んだ方がいい
部署によって業務量や働き方がまったく異なるという点は、現場感覚とよく一致していました。
その点はこの本の通りだと思います。



ただ、感じたのは、「大変な仕事をどう乗り越えるか」という視点が、現場の感覚とやや違うということ
スケジュールに追われることへの対処という話になりがちですが、実際に職員が踏ん張れるのはそこではない。
そもそも本である以上、書けないこともあります。 著者の経験した大学の話が、日本に800以上ある大学すべてに当てはまるわけでもない。
それは著者のせいではなく、本というメディアの限界です。



入門書として読む分には間違いなくおすすめ
その「もう一歩」の部分——AI時代や少子化が大学職員という仕事にどう影響するのか、採用側が実際に何を見ているのか——をこの記事で順番に解説していきます。
面接でも聞かれる内容になってきているので知識武装にも


AI時代に大学職員のリアルな現状を知っておくべき理由



大学職員は事務職だから、AIに仕事を奪われるのでは?
現実から目を背けることは転職活動においてマイナスにしかならないので、まず事実を整理します。
2025年、みずほフィナンシャルグループがAI導入により事務職5,000人を削減すると発表しました。
海外ではさらに深刻な動きがあります。 アメリカのBlock(旧Square)は好業績にもかかわらず全従業員の約40%、約4,000人を一夜で削減しました。



Aiのせいだ



理由はシンプル
AIツールを使えば、少ない人数でもっと多くの仕事ができる
Amazon、Meta、Salesforce、業種を問わず、同じ判断が連鎖しています。



大学職員もオワコンそう
ではこの流れは、大学職員転職にどう影響するのか。 ここが大学職員のリアルな問題の核心です。
定型的な書類処理、データ入力、ルーティンの窓口対応など、、、



こんな業務はAIと相性がいい。
大学も例外ではなく、こうした業務の効率化は今後加速していきます。
逆に、AIができない仕事ができる人材として転職に臨む人には、大学職員という選択肢は今まで以上に魅力的です。



そしてそういった方が大学職員の内定を量産します
大学職員の将来性についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
18歳人口激減で「人気大学職員」はどうなる?
AI時代と並んで、大学職員のリアルとして避けて通れないのが少子化の話です。
2024年の出生数はついに70万人を割り込んだのは有名な話。
18年後の大学入学者数を考えると、その影響は深刻です。



そんなのずっと言われてきてね?
「大学職員は安定している」という前提が、揺らぎ始めているのが現実です。



つまり大学職員としての安定は、どの大学を選ぶかで大きく変わってきます。
どの大学を選ぶべきかはこちらの記事で詳しく解説しています。



これが18歳人口減少時代の大学職員のリアルなのね
大学職員のリアルな仕事内容、外から見たイメージとの差





でもこれは実態とかなりズレてる
部署によって仕事内容はまったく異なります。
いわゆる部署ガチャ。
教務は履修登録・成績管理・カリキュラム調整が中心で、学期の変わり目は深夜まで対応が続くことがあったり、入試広報は年間を通じて高校訪問やオープンキャンパスの運営があり、土日出勤が当たり前の部署です。



忙しい部署=ハズレ部署ってわけではありません
採用担当として面接をしていると、このギャップを理解せずに転職してくる方が一定数います。



楽できると思ってたら真逆ったって話もよく聞く
「学生と関わりたくて入ったのに経理に配属された」というケースは珍しくありません。
各部署の詳しい仕事内容はこちらの記事で解説しています。
大学職員のリアルな給与と待遇、ホワイトは本当か



これはよく聞くな
結論から言うと、ホワイトという評判は部分的には本当です。
残業時間は民間企業と比べて少ない部署が多く、有給も取りやすい環境が整っています。
退職金制度や福利厚生も手厚いところが多く、長く働くほど恩恵を感じやすい構造になっています。



良くも悪くも古い体質
ただし給与水準については、大学によって差が大きいのが現実です。
規模の大きい都市部の私立大学であれば、30代で700万円台に余裕で乗ります。
「大学職員=高給」というSNSの情報は、一部の恵まれた大学の話が拡散されているケースが多いです。
大学職員のリアルな給与を知るには、志望する大学の財務諸表や事業報告書を確認するのが確実です。
私立大学は財務情報の公開が義務付けられているので、転職前に必ず目を通すことをおすすめします。
大学別の年収データは年収ランキング記事でまとめています。
大学職員のリアルな職場環境、転職してよかった人と後悔した人



100名以上の面接に関わり、転職後の職員を間近で見てきた経験から言えることがある
「安定しているから」ではなく「大学という組織で自分がやりたいことがある」という軸を持って転職してきた人です。
学生の成長に関わりたい、教育機関の経営改善に貢献したい



こういった動機を持っている人は、大学職員という仕事にやりがいを見つけやすい
一方で後悔している人にも共通点があります。 「民間より楽そう」「安定していればいい」という消極的な動機で入ってきた人です。
具体的にどういう点でギャップを感じるかというと、だいたいこの3つ
・意思決定の遅さ
・前例踏襲の文化
・教員と職員の複雑な力関係
大学職員のリアルな職場環境は、安定と引き換えに変化のスピードが遅い世界です。
それを窮屈と感じるか、心地よいと感じるかで、転職後の満足度が大きく分かれる
転職後のリアルな体験談はこちらの記事で紹介しています。


大学職員のリアルな選考、高倍率でも内定を取れる人の共通点
この数字だけを見て諦める方も多いですが、採用担当の立場から言うと少し違う見方ができます。
100名以上の面接を経験して気づいたことがあります。
内定を取れる人は、必ずしも経験やスキルが突出しているわけではありません。
「自分がこの大学で何をしたいか」を具体的に、説得力を持って語れる人が内定を取っています。
異業種からの転職でも、事務経験がなくても関係ありません。



現職での経験を大学という文脈にどう翻訳するか、それがすべてです。
志望動機の作り方はこちらの記事
面接対策はこちらの記事で詳しく解説しています。
よくある質問:大学職員のリアルQ&A



最後にあるある質問載せておきます
いままでおそらく100回は聞かれたという質問です。聞かれすぎて既に記事化していますのでそちらを参照ください。
Q. 大学職員のリアルな年収はいくら?
大学によって大きく異なります。 詳しくは大学職員年収ランキング2026年版をご覧ください。
Q. 大学職員は本当にホワイトですか?
部署と大学によります。 ホワイトな側面とそうでない側面の両方をこちらの記事で詳しく解説しています。
Q. 大学職員に向いている人はどんな人?
安定志向だけでなく、教育や学生に関わることへの興味が重要です。
大学職員に向いている人の特徴で詳しく解説しています。
Q. 大学職員の志望動機はどう書けばいい?
志望動機の書き方完全ガイドに例文10選と合わせてまとめています。
Q. 大学職員は将来性がある仕事ですか?
少子化やAIの影響はありますが、大学選びで大きく変わります。
大学職員の将来性についての記事で詳しく解説しています。
Q. 大学職員への転職は難しいですか?
高倍率ですが、正しい準備をすれば戦えます。
大学職員への転職が難しいのは本当?で突破法を解説しています。
まとめ:大学職員のリアルを知ったうえで転職を判断してほしい
大学職員のリアルについて話してきたつもりですが、新ためてホワイトという評判は、ある程度は本当です。
ただし部署による差は大きく、給与も大学によってかなり異なります。



そして高倍率の大学職員の選考も、正しい準備をすれば戦える土俵ということも伝えておきます
転職してよかったと感じられるかどうかは、リアルな実態を把握したうえで自分の動機と照らし合わせられるかどうかにかかっています。
もし選考対策や転職の準備に不安がある方でかつ本気の方は、ぜひ一度ご相談ください。



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